「人生二毛作」の生き方

「人生二毛作」の生き方  【V】 G0529a.H0730

 

私が初めて「人生二毛作」という言葉を知ったのは、だいぶ昔のことだが、
外山滋比古の「50代から始める知的生活術「人生二毛作」の生き方」 という本だったと思う。

筆者は「70歳を超えたころだと思うが、毎日が楽しい。年を重ねるほど、生活にみずみずしさを感じ、妙に張り切っている自分がいるように感じ始めた」 と言っている。
~ 私は69歳になった今だが、同じように感じていることに、不思議と納得してしまっていた。(N)2017/7

第一幕の人生とは趣を変えて、むしろそれを凌ぐ程の楽しさと充実感に満ちた生活を迎えることが、“人生二毛作”だ。
人生の二毛作は、決して“裏”ではなく、もちろん余生などというものでもない。
二毛作人生(ライフ)と言っても、人によって様々で、複数の仕事を経験するという二毛作や、仕事と趣味の時間をうまく使い分けて二毛作にする人もいるでしょう。

 二毛作思想を持てば、定年は新作の始まりで、新しい種を蒔(播)かないといけないが、うっかりしていると、
「蒔く種が無い」ということになってしまう」との、ユーモラスで辛辣な指摘に苦笑いしてしまった。 @(N)

【参考】農業では、同じ耕地で一年の間に異なる作物を栽培することを「二毛作」と言います。
一度目の作付けを表作、二度目の作付けは裏作といいます。 また、同じ作物を作るのは「二期作」と言います。

 

〇独自の思想 ・・・ 真似はしない

年をとってからの頭の使い方は、若い頃の思考力とはまた異なるもので、後半生で獲得する新たな“独創力”です。
意識して、つまらぬ常識から少し離れたところで、自己責任の思考を持つようにしたいものです。
「独自の思考」は、人生の岐路のような場面で求められるものです。自分なりに考えぬいたことをもとに歩み始めても、判然としないこともあります。しかし、結果がどう出ても、自分の納得がいきます。まわりからどう見られても、動じない強さを持つことができるもので、自分の生き方を決める時、その強さがモノを言うのではないかと思っている。
人生二毛作にも、独自思考があってよいのではないかと思う。たとえまわり道をたどったとしても、それが「我が道」であればいい。自分が歩んだ道は、自分の目でしか見られないものがある。
ひとを真似ず、常識に引きずられず、自分の考えによって歩いていけば、いつまでも心身は活力を失うことがないだろう。

 

〇考えは寝かせる

自分なりのアイデア発想は、何も急いで一気にまとめる必要はない。
定年後、20年、30年、自らの思考をまとめることもあるかも知れまさん。第2の人生を歩みだそうとする時に、改めて心の引き出しのどこかに眠っている思考の種が無いかどうか、探してみると思いがけない発見があるかもしれません。 ??

【参考】
ダリによると、開いている“引き出し”は、「人間の体と魂を明らかにし、無意識の領域探究」するものと、言っている。
私は、ダリの引き出しが描かれている絵(リトグラフ)を持っているが、ずーっと何を意味しているのか分からなかったが、美術館でのダリ展の展示作品に添付の説明文を見て、やっと理解できた。 (N)

 

〇習慣は第二の天性(天分)  Habit is second nature

生まれつきの天性を第一とすれば、習慣は第二の天性・天分だということです。
第一の天分・天性がなくなっても、そのあとに自力で第二の天分をつくるということは、ネイチャーが与えるものではなくて、自分の生活によって生み出すというものだ。
その生活、立派な生活は、続けていると習慣になります。習慣というものになるには、少なくとも5年、10年もかかるように思われる。

 

〇一日に一度は外出 ・・・ 心のエコノミークラス症候群の防止にも ~ 日課として

図書館に行くのは、原稿を書くのが目的で、いわば“書斎”がわりにしている。
原稿書きは自宅でもできるが、動くこと、場所を変えることに意義がある。書斎でぐずぐずしているのは、精神衛生上もよろしくない。
長い老後を実りあるものにするためには、一日一日の生活を大切にすることと、つとめて外に出ること、この二つが鉄則だと思っている。外へ出ると、とくに身構えなくても緊張する。それが生活のリズムを引き締めるのだろう。心に張りがでるものです。

 

〇賞味期限切れ

若い時の友人関係は、もう賞味期限切れです。そんなものは捨てて、買い換えないとダメで、新しい友達を作ることだ。
・・・昔話や昔と同じ話を繰り返していてもしようがない! 楽しくない、時間の無駄だと思う。 (N)?

 

〇義理を欠け

岸信介元首相は、「転ぶな、風邪ひくな、義理を欠け」という養生訓を残している。
これは、浮世の人間関係を考えるうえで傾聴に値します。特に、年をとったら、ときに浮世のしがらみを振り切る勇気がいる。
・・・大事なことだな~ (N)

 

【補足】
「ジェネレーションフリーの社会」(北岡孝義)でも、ラインフェルトが「人生二毛作」を提案していると言っていますが、私のニュアンスとは違っていますので・・・