ビールが大好き(ビール健康法)

 ビール健康法    H0819

「「病気知らずの」体をつくる ビール健康法」  医学博士大川章裕 より

「動脈硬化予防にもなる ビール健康法」という、「Dime 10」の記事によると・・・
赤ワインに匹敵する抗酸化作用を持つことが分かってきており、健康に楽しく飲むための5つのルールをあげている。

・ホップの量が多いものを選ぶこと!
・THE BESTOF おつまみは枝豆。ビールの健康効果をUP
・ビールはチェーサーとともに飲む
・飲みすぎはNG! 1日の適量はビール中瓶1本(500ml)程度
・ビール=太る は間違いと知るべし!

 

著書から簡単に紹介すると、
年齢を重ねると現れる体の不調の原因は、実は「体の酸化」にあるのです。
酸化というと、鉄をサビ(錆)つかせたり、食べ物を変質させることで知られていますが、人間の体も酸化によって細胞・組織がダメージを受けています。体の酸化は老化のスピードを速め、さまざまな病気を引き起こしているのです。
体の酸化を防ぐ方法は、食事法や運動法などいろいろありますが、多くの場合で長続きしないのが実情です。一つ一つの酸化防止法は簡単なのですが、新しく日常生活の習慣にプラスすることは、実は意外と難しいことです。

ならば、無理なく楽しみながら続けられる酸化防止法は無いのかというと、
それは、ビールの酸化防止効果を正しく知り、「適量のビールを飲む」だけで確実に防ぐことができるのです。
身近なビールを飲むことで、病気を遠ざけ、健康増進につなげられるのであれば、早速今日からでも実践できます。無理するどころか、「楽しい」健康法ですから、必ず継続できます。

誰もが健康で天寿を全うしたいと願っています。・・・「ピンピンコロリ」の人生とも言われています
年齢が高くなるほど、慢性の腰痛や膝痛を抱えて、痛みのせいで歩くのがつらいので外出できなくなったり、慢性の内臓疾患を抱えていたりして、好きなものを自由に食べられず、量も減らすなどして食べる楽しみが半減したりと、何らかの不調を感じるようになるため、「健康の重要性」を実感しています。・・・QOL(生活の質)の低下
また、「健康寿命」とは、健康上の問題がなく日常生活を自立して送れる状態を指すもので、平均寿命より約10歳短い(2013年の厚生労働省の調査)ので、皆さんが心配しているように亡くなるまでの約10年間は健康でいられず、何らかの病気を抱えて介護など人の助けを借りながら生きるようになる可能性が極めて高いことを意味しています。

あらゆる病気の原因は、「体の酸化」にあると言われております。
加齢に伴って体の代謝機能も衰えてきて、見えるところで実感するだけでなく、体の中でも同じように老化が進んでいるのです。老化のスピードには個人差がありますが、そのスピードを左右しているのが“環境”ではないかと考えます。一口に環境といっても、生活環境から自然環境、職場環境、人間関係、食習慣、運動などと幅広く、これらが複雑に絡み合ってストレスとなっています。
私たちはさまざまなストレスにさらされながら生きており、これらのストレスによって体に生じる最も大きなダメージが「酸化」です。体のさまざまな組織が酸化する(サビつく)ことで老化が進んだり、体調不良を起こしたりしています。
例えば、脳の細胞がサビつけば脳の機能が衰えて物忘れをするようになったり、認知症を引き起こしたりします。血管がサビつけば硬くなり、いわゆる動脈硬化を起こすようになります。骨も例外ではなく、構成している組織がサビつけば、骨がもろくなって骨折しやすくなるだけでなく、体を支えきれなくなって寝たきりになったりすれば、認知症のリスクも高くなります。

脳の神経細胞が酸化すると「認知症」の原因になります。
認知症とは、脳の細胞が死んでしまったり動きが悪くなったために、記憶障害や判断力障害などさまざまな障害が起こり、生活する上で支障が出ている状態を指します。認知症にはいくつかのタイプがありますが、日本人に多く見られるのは「脳血管性認知症」と「アルツハイマー型認知症」の二つです。
脳血管性認知症の場合は、段階的に症状が悪化していくのが特徴です。これは、動脈硬化をはじめとする生活習慣病に起因します。一方、アルツハイマー型認知症は、脳の実質そのものが破壊されてしまう「アルツハイマー病」によって引き起こされています。脳萎縮と言って脳の容量が減少し、神経細胞が大量に変性しているのが特徴です。

脳は他の器官と違って「ニューロン」と呼ばれる最小単位である神経細胞で構成されており、複雑な神経回路(ネットワーク)を形成しています。神経細胞内では、全ての情報が電気信号に換えられ、連結するニューロンに次々と信号を伝えることで、思考や運動の指令といったさまざまな活動が行われます。ニューロン同士がつながる部分を「シナプス」といいますが、ここはピッタリとついているわけではなく狭い空間があるために、電気信号ではなくシナプスから放出される「神経伝達物質」と呼ばれる化学物質によって信号が伝達されます。シナプスから放出される神経伝達物質の代表的なものには、恐れを感じるアドレナリン、睡眠や覚醒に関係するノルアドレナリン、情動や快感に関係するドーパミンなどがあります。
脳以外の組織(皮膚や髪の毛など)は、傷ついても新しい細胞が生まれて修復されますが、脳の神経細胞は、損傷すると再生することはありません。そのため、脳の神経細胞がダメージを受けると、うまく情報の伝達ができなくなるために認知能力が低下してしまうのです。

体内の臓器の中で、一番酸素の消費量が多いのが脳です。わずか1400gですが、その消費量は全体の25% にも及びます。そのため、酸素不足に対しては最も敏感に反応し、酸欠にはとても弱い器官でもあります。筋肉のように酸素をある程度貯蔵することができないので、供給された酸素は一瞬にして使い果たしてしまいます。心臓が停止して酸素を運ぶ血流が止まれば、脳の機能も止まってしまい、たちまち意識不明の仮死状態に陥ってしまうほどです。
さらに、脳は最も糖分を必要とする器官でもあり、体全体のエネルギーの18% も消費します。しかも、他の臓器は糖質やたんぱく質、脂肪などをエネルギー源としているのに対して、脳はブドウ糖(糖質の最小単位)だけしか受けつけません。全体のブドウ糖消費量のうち、脳は半分近い46% も消費しているのです。
このようなことから、脳にはブドウ糖という糖分が常に溢れていますので“糖化(コゲ)”しやすく、糖化によって脳に発生したAGEs(糖化最終生成物)が神経細胞を死滅させてしまいます。糖化はアルツハイマー型認知症だけでなく、動脈硬化を起こして脳梗塞を招き、これが原因で脳血管性認知症になったりします。したがって、認知症を防ぐには、酸化と糖化を食い止める必要があるのです。

植物が身を守るために作りだした、強い抗酸化作用を持つ抗酸化物質のことを「ファイトケミカル」いいます。
なかでも注目されている“ポリフェノール”には、ブルーベリーなどに含まれるアントシアニン、大豆に含まれるイソフラボンやサポニン、ゴマの成分が変化してできるセサミノール、そばに含まれるルチン、緑茶のカテキンと発酵茶(紅茶・烏龍茶など)のテアフラビンの総称であるタンニンなどがあります。これらの抗酸化物質は、単独よりも数種類を組み合せた方が効果的なこともわかっています。

赤ワインに含まれるポリフェノールが脚光を浴び、大ブームを起こしましたが、
”ビール”にも、その赤ワインに引けを取らないくらいの“抗酸化作用”があったのです!。
・・・血管や血液専門の研究雑誌「Platelets」に発表されており、キリンホールディングスと東北大学の共同研究によっても、ビールの抗酸化作用が証明されています。ビールの主原料の“ホップ”には、抗酸化作用のほかに、鎮静作用、催眠作用、抗菌作用、健胃作用、食欲増進効果などの薬理効果が認められています。

健康をキーワードにしてビールを選ぶと、
抗酸化作用という観点からは、ホップや麦芽が多い、つまり苦みが強いビールということになり、それは、「エールビール」「ラガービール」「黒ビール」がお勧めということになります。

また、適量の飲酒は飲まない人より長生きするそうです。
適量の飲酒が死亡率を低下させる理由は、死亡原因で大きなウエイトを占める心臓病に対して効果があるからと考えられています。
では、長生きのための適量とはどれくらいの量かというと、ビールなら大ジョッキ1杯(633ml)、ワインならグラス2杯(250ml)、ウイスキーならダブル1杯(70ml)、日本酒なら1合(180ml)とされています。
実際に米国保健科学協議会(ACSH)が、各国の医療関係者が発表した研究報告をまとめて分析したところ、1日にビールに換算して350ml缶で2~3本程度の飲酒をする人が、最も心臓血管疾患のリスクが低いという結果が出たそうです。

 

また、「朝のコーヒー、夜のビールが仕事をつくる」(馬淵知子) には、     H0819

ビールには副交感神経を高め、一日の疲れを癒してくれる働きがあります。ビールに含まれる麦芽やホップが醸し出す香りやアルコールが持つリラックス作用を活用すれば、その日の疲れを上手にリセットすることができます。
また、ビールには糖分もあるが、一方で代謝をサポートする成分もあるので、ダイエット作用にも期待できそうです。
ホップはビールの苦み成分でもありますが、この苦みによって胃腸の消化酵素の分泌が活性化されます。
ビールの適度な糖分は、唾液や胃液などの消化酵素の分泌を促し、また糖分やビタミン類はアルコール代謝の手助けにもなります。このように、ビールは食欲を増進させ、これから飲み進めるスタートとして、優れものなのです。だから、「とりあえず生!」は科学的に正しいといえます。
ビールは、実は栄養価の高いお酒。アミノ酸、ビタミン、ミネラルが含まれている健康飲料です。また、歴史を紐解いていくと、紀元前3000年頃のエジプトでは、胃薬や湿布薬のようなものとして使われていたようです。
なぜ「ビールは太る」と言われるのか?というと、その一番の理由は、ビールには高カロリーなおつまみが合いすぎるからです。
ビールのGI値はおよそ35。ダイエットに向いているのは60以下の食品と言われていますので、ビールは「ダイエットドリンク」なのです。