直観は過たないが~

「人間、いつ死ぬか、分からない」という人生の真実を直視すると

「今を、生き切る」という姿勢を身につければ、逆境を越える力が湧いてきて、直観が鋭くなる。
生死観を掴むと、心の中に「使命感」が生まれてきて、覚悟を定めると、自分に与えられた命の大切さに気がつき、そのかけがえの無い命を、何に使うかを真摯に考え始めるようになる。すると、
与えられた命、かけがえの無い命を素晴らしい何かのために使いたい、己一身のためでなく世の中のために、多くの人々のために使いたいという意識が深まっていく。それは、自然に使命感になっていく。使命と書いて「命を使う」と読む。

使命感を抱くと、私心や自分中心の発想が消えていき、直観が鋭くなる。
「直観」は過たないが、過つのは「判断」である! という、名言がある。
ある意思決定において、最初に何か直観が働くが、その後、情報を集め、論理的に考えていくと、最初の直観とは異なる判断が生まれてくる。その判断に基づいて進むと、結果として意思決定を間違ってしまう。その判断が過つのは多くの場合、「こうしたら自分に有利だ」といった私心が働くからだ。逆に私心が消えていくと、直観が鋭くなる

 逆境を越える心の技法 「人生で起こること、すべて良きこと」田坂広志より copy 【N】