プロジェクトマネジメントの発祥と概略

■ プロジェクトマネジメントの発祥

〇「マンハッタンプロジェクト」 1942年発足
米国陸軍が原子爆弾開発のために、初めてプロジェクト方式を採用した。
20億ドル超の予算と60万人もの人間を投入。

〇「アポロ計画」 1960年代
NASA(米国航空宇宙局)で人類初の月面着陸を目指して、プロジェクトマネジメントを採用した。
(当時はソ連との宇宙開発競争で)厳しい納期と多様な専門技術の統合が必要とされており、どれか一つでも間に合わないと(月面着陸という)目的が達成できなくなってしまう。
異なる専門領域の活動を目的達成に向けて結集するプロジェクトマネジメントが採用され、前人未到の快挙を成し遂げた。

〇クリントンの財政赤字再建
膨大な赤字を抱える国家財政の再建に乗り出した時も、プロジェクト手法を活用した。
特に冷戦終結後の93年でも国家予算の19%を占めていた国防予算を削減するために、97年にEVMS(アーンドバリュー・マネジメントシステム)として(今迄の規格を大改訂して)制定した。

 

□一般的なプロジェクトというと

特定の目的を達成するための、臨時的組織による活動で、「一定の時間的制約の中で、日程・費用・技術(品質)の明確に定められた目標を達成するための活動」と定義される。

〇プロジェクトの分類/種類

「How to」を重視するプラント型と、経営的な視点を重視する経営革新や新規事業開発にかかわるマネジメント型に分類される。

プロジェクトの種類としては、
・契約に基づくプロジェクト(官公庁、民間企業)
・新製品開発プロジェクト
・リサーチ・研究開発プロジェクト
・設備投資プロジェクト、プラント建設プロジェクト
・マネジメントプロジェクト(経営革新、業務改革)
・情報システム開発プロジェクト