「シンプル・ライフ」

「シンプル・ライフ(世界のエグゼクティブに学ぶストレスフリーな働き方)」    F0411b  【L】
ソレン・ゴートハマー著、佐々木俊尚監修

※ 情報の海に溺れることなく、テクノロジーに振り回されない、創造的な働き方・生き方をするには?

・意識的にテクノロジーを利用しないと、情報に翻弄されてしまう
有意義なものになるかどうかは、何に意識を向けるか、どういう動機で使うかで決まる。 (30)
・どうすれば想像力を引き出せるか・・・
生活がストレスにさいなまれると、同時に想像力も引き出しにくくなる 。(16)
生活がいきいきとして楽しい時ほど、想像力は発揮されやすくなる (16)
知恵は心の広々としたスペースから生まれ、心のスペースは静寂のなかで生まれる。 (127)
・一流のリーダーや思想家たちは、コンピュータから離れて過ごす時間の大切さを知っている (15)
・つながりは絆と同じではない (44)
テクノロジー(フェイスブックなど)でつながっているだけではなく、本当のつながり“絆”を築けるかどうかは、
自分次第だということを自覚することだ。

〇マルチタスクへの警告 (36)
マッキンゼーも複数の作業を同時に行うマルチタスクに警告を発している。
常にオンの状態でいるマルチタスクの仕事環境は、生産性を低下させ、創造性を損ね、充実感を奪い取ってしまう。
⇒「一度にひとつの事に意識を集中させる」ように意識の向け方を変えなくてはならない。

〇集中していなければ、創造も反復もできない
情報を手に入れるかどうかではなく、情報を消化し、創造的に活用できるかどうかで差がつく。
そのためには情報の上手な受信の仕方を身につける必要があり、今この瞬間に全意識を向けること(マインドフルネス)が欠かせない。 (21)

〇外の世界は内面の世界の反映 (58)
感情をコントロールできる内面の力を養えば、自ずと創造的な能力も高まる。
怒りを覚えた時は、怒っているという事実と素直に向き合って受け止めれば良い。余裕が生まれ、ストレスは減る。 (62)
また、恐れを恐れないことで、かえって自信は強まるものだ 。(63)

〇自然に生きる ・・・行き詰まりを拒まない
現状を変える一番確実な方法は、現状を受け入れることだ。行き詰まりを受け入れとたん、打開する道が急にはっきりと見えてくるのだ。 (137-8)
行き詰まりは縮小ではなく、拡大のきっかけになる 。(140)
計画通りに進まなくても、そのまま続けてみよう。何がいいか悪いかはあとになってみなければわからないものだ 。(134)

〇無心で行なう
眼の前の小さなことに集中することではじめて、大きなことを成し遂げられる 。(81)
勝ち負けの心配をやめて、ひたすら“今ここ”に集中する時ほど、いい結果が出るのは偶然ではない。

〇力を抜く (116)
計画が頓挫しやすいのは、努力が足りない時より、恐れや緊張がある時だ。
力を抜く方がストレスが減り、無理のない努力ができ、落ち着いて行動でき、粘り強く仕事(何事にも)に取り組める。 (120)

〇何もしないことに耐える (159)
何かをしようとする緊張が消えた時にはじめて、本当に必要なことが出来るようになる。
解決しなくてはならない問題を抱えている時、あれこれと考えようとはせず、外からもたらされる情報をただ無心で受け止めよう。ふとした拍子にいいアイデアが浮かびやすくなる。 (158)

〇人間の心の特質 (22)
「抽象的な思考や論理的な分析より、直感的な理解や感性の方が重要だと気づきはじめた」 (20)
・・・ スティーブ・ジョブズ
これは、外からの情報にあまり頼らず、“内なる知性”を働かせるという知のあり方を示した言葉だ。
⇔ 勘、暗黙知、潜在意識 ?(N)
「とらえにくいものの声が、聞こえるようになる。その瞬間、直感が花開いて、物事がくっきりと見え始め、もっと今この時を生きられるようになる」。 (22)
優れたアイデアは自分の中にすでにある、じぶんはそのアイデアにアクセスするだけでいい 。(114)

〇今を生きる
未来に目を向けて、努力を惜しまないことは間違いではないが、その前に今するべきことに意識を向ける必要がある。
現在こそ、私たちが生きている唯一の場であり、夢を実現するために想像力を発揮できる唯一の場だ。
今、充実した生活を送ることが、一番確実な方法である。
「未来を生きる」状態では、創造的・意欲的に取り組む時とは違って、結果に対する期待が過剰なほど大きい。
また、「過去を生きる」ことでも、今に意識が向かなくなる。現在には、必ず過去よりも大きな可能性があることに気づけなくなってしまう 。(147)

「偶然は準備のできている人を好む」 … 中国の古い言葉  (153)
⇒ 日頃から、準備を怠らない! (N)
創造を妨げやすい心の状態は、疑念とかたくなな確信だ 。(152)
創造的な営みのためには、成功を目指して行動すると同時に、結果にこだわらない姿勢だ。
自分にはコントロールできないことがあるという諦念を持ち、情熱を傾けるが結果に固執しないことだ。
結果を心配せずに、ひたすら自分にできることに全力を尽くすことで、運が向いてきやすくなるということか。

〇自分の正しさにこだわらない (196)
自分が正しい時も、間違っている時も、同じように冷静にいられるなら、どちらの状況もありのまま受け入れられる。
自分が正しいと言っても、自尊心が一時的に満たされるだけだ。
自分のアイデアにまだ愛着があるかもしれないが、真実にもとづこうとする時にはじめて、本当の意味で“正しい”と言える。
そうすることではじめて、創造性に富んだ革新的なことが可能になる。